こちらは、2025年7月になされた実際の質疑応答です。
NOWのホームーページを経由して届けられたお問い合わせに対し、共同代表から回答した記録です。
(問い合わせ日時:2025/07/02 差出人:K様)
Sarva Dharma Centre NOW ご担当者様
こんにちは。突然のご連絡失礼いたします。
最近、そちらでババジのメッセージのようなものが個人に伝えられているという話を耳にしました。私自身あまり詳しくないのですが、それは本当なのでしょうか?
念のためバクティマルガジャパンの方にも確認をしたところ、「ババジが誰かを通して個人的にメッセージを伝えることはない」と伺いました。
この点について、ババジやバクティマルガの教えとして、どのように理解されているのか教えていただけるとありがたいです。
お忙しいところ恐れ入りますが、どうぞよろしくお願いいたします。
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K様
初めまして、Sarva Dharma Centre NOW 共同代表の鶴飼と申します。
お問い合わせありがとうございます。
謹んでご返答致します。
1.背景
まず第一に、バクティ・マルガ(Bhakti Marga)と当方(Sarva Dharma Centre NOW(以下NOW))は、組織的繋がりのない、全く別のものであることをお伝えします。バクティ・マルガは、ドイツに本部がある国際的奉仕団体であり、創始されたヴィシュワナンダ大師は、世界的聖者です。
NOWは組織ではなく、その名の通り、それぞれのダルマ(天命)が機能し合う「共鳴の起点」です。数名のオフィスチームがあるのみで、それ以外にメンバーなるものは存在しません。どこまでも深い共鳴があるのみです。
NOWの共同代表は、馬渕貴子と鶴飼哲也の二人です。NOWは、その前身である「真の教育のための学校」というプロジェクトが2002年に「企画準備室」として立ち上がりました。
2016年に、馬渕も鶴飼も、それぞれヴィシュワナンダ大師と個別にお目に掛かる機会を授かり、それぞれにお言葉をいただいています。
曰く、
「この世に存在する全ての活動は、どの人の内側にも眠る神なる愛プレマが、目を覚まし、花開いてこそ、はじめて真の価値を持ちます。あなた方は『それ』を開こうとしているし、実際に開いていっています。とても素晴らしい活動ですから、どんどん広げて行ってください。」と、それはそれは有り難いお言葉を賜り、これはその後も核となる重要な指針で在り続けています。
2017年2月、我々はアートマ・クリヤ・ヨーガを受講しました。バクティ・マルガ・ジャパンに問い合わせ、講師を招聘し、縁の深い同志の中でも、参加の意志と準備のある者たちと受講しました。その後、同様の形態で、複数回講座を実施していただきました。
2018年、馬渕貴子がヴィシュワナンダ大師のディボーティ・イニシエーションを受け、帰依者となり、アートマ・クリヤ・ヨーガのティーチャーとしての伝授を受け、以降、ティーチャーとして精力的に講座を行なっています。
この様な背景もあり、NOWとご縁のある殆どの方が、それぞれのタイミングでアートマ・クリヤ・ヨーガを受講され、その中の多くの方が、相応しいタイミングで再受講を繰り返し、日々深め続けています。
2.師(グル・サットグル)との出会い
ヴィシュワナンダ大師が度々仰る通り、アートマ・クリヤ・ヨーガは、それを行なう者を、その人自身の最終の師サットグルへと導きます。サットグルとは、その人の神実現の瞬間に立ち会い、祝福を与える特別な存在です。大師は「あなたは沢山のグル(霊性の師)から学ぶことができますが、どの人にもただ一人のサットグルが存在します。」と仰います。
霊性の師には、5つの役割(段階)があります。
1. プレレカ・グルとしての役割 進むべき方向性を示す
2. サチャカ・グルとしての役割 鍛え抜く
3. ヴァチャカ・グルとしての役割 霊性の知識を体得するよう促す
4. ボダカ・グルとしての役割 その体得した霊性の知識を叡智に変容させる
5. ダルシャカ・グルとしての役割 愛と叡智の存在として神実現させる
上記のプロセスで、自分のグルが最終段階まで肉体で存在されない場合、途中で引き受けてもらうグルが出て来ることがあります。実際に、サイババも、パイロット・ババジも、その他の数々の聖者が、自分の帰依者達に「私が肉体を離れたら、ヴィシュワナンダのところへ行きなさい。既に頼んであるから。」と遺言されて、色々な霊統の聖者の帰依者がヴィシュワナンダ大師のところへ来ているのも事実です。また某南米の聖者は、当局の弾圧により刑務所に入っておられるのですが、その彼が自分の帰依者達に、ドイツのヴィシュワナンダのところで研鑽するよう命じておられ、ヴィシュワナンダ大師は巡礼にも彼らを連れて行かれたりなさいます。
私の最初の霊性の師も仰っていました。
「この道を進むには、肉体を持ったグルの存在が必要です。」と。
「聖者達は常にコミュニケーションしています。常に交流があるのです。」と。
ヴィシュワナンダ大使は、「アートマ・クリヤ・ヨーガを毎日真摯に行なう者は、それぞれに定められた道、霊統、師に必ず導かれる」とおっしゃいます。私たちも、ご縁ある方々に、何度もそれを目撃してきています。最終の師サットグルに導かれるタイミングはそれぞれでしょうが、何であれ、皆さんその時に最も相応しい導きに自然に出会われて行きます。そのバリエーションは実に豊富で、そのいずれもが実に豊かで美しいです。
その中で、多くの方がヴィシュワナンダ大師を自身のサットグルと知り、ディボーティー・イニシエーションを受け、帰依者となっている事実もあります。この人類規模の神実現の一大潮流にあって、日本からも今後更に沢山の方が、アートマ・クリヤ・ヨーガを通して彼に出会い、帰依者となり、特別な導きを得ながらこの道を進むことは当然のように思われます。
他の聖者や、他の霊的道に導かれる方もありますし、これまで深めてきた道が更に深まって行く方もあります。ヴィシュワナンダ大師の仰る通りです。
中には、マハヴァター・ババジの導きを受ける人もあります。彼は、今もヒマラヤに居られる聖者で、沢山の方が実際に会われていますが、多くの場合は、結晶して現れるので、彼との特別なご縁や必然により恩寵を受けている者は、日常的にコミュニケーションを取っています。アートマ・クリヤ・ヨーガを受講する前から、既に彼の導きを受けていた方もあります。歴史の中で、実に多くの存在が、ババジの導きを受けていますが、NOWにご縁ある方の中にも、その様な方があります。
3.ご質問へのお返事
バクティ・マルガからの回答である「ババジが誰かを通して個人的にメッセージを伝えることはない」ということに関して、NOWとしても全く同様に捉えています。
ババジは、必要な時、その準備のある人に直接メッセージを伝えます。それは、肉体を持ったグルがそうするようにです。それは、質問者の質問に答えるのではなく、ババジが伝えるべき時に、伝えるものであり、答えるべき流れにおいてのみ答えるものです。背後には計り知れない「大いなる必然」があります。
ババジの意思により、ババジの導きにある者へ「誰それに○○を伝えなさい」という導きを与えることは、当然に有ります。しかし、それは、ババジが「大いなる必然」によりて、その必然を伝えて来ているのであって、決して「ババジが誰かを通して個人的にメッセージを与える」のではないのです。
以上が、私たちがKさんのご質問に対してお答えできる全てです。
お問い合わせありがとうございます。
存在とご縁に感謝しています。
合掌
2025年7月3日
Sarva Dharma Centre NOW
共同代表 鶴飼哲也